【初心者必読】ピアノの弾き語りを始める前に押さえておきたい基本的な知識と練習方法【入門編】

ピアノを演奏しながら歌も歌う弾き語り。ピアノの音色に加えて演奏者の歌声も加わることで、より表現力が増します。

 

そんなピアノの弾き語りは、できたら素敵だろうな。と思いつつ「そもそもピアノが弾けないし」「歌とピアノを同時になんて難しそう」と諦めてしまっている人も多いのではないでしょうか?

 

弾き語りは基本からしっかりと練習すれば決して難しいものではありません。50代からじっくりと取り組む趣味としておすすめですよ。また歌とピアノの異なることを同時に行うことは脳を使うので、脳のトレーニングにもぴったりです。

 

今回はピアノの弾き語りを初めてみたいという人へ向けて、基礎知識と練習方法をご紹介します。

 

ピアノの弾き語りを始める前に押さえておきたい基礎知識

ピアノの弾き語りを始める前に、まずはピアノの種類についてや、楽譜はどのようなものを使うかなどピアノの弾き語りの基礎知識をご紹介しましょう。

 

ピアノの種類と選び方

ピアノの弾き語りを始めるにはピアノが必要なので、まずはピアノについて知りましょう。ピアノは大きく分けて「アコースティックピアノ」「電子ピアノ」「ハイブリットピアノ」の3種類に分けられます。それぞれの特徴と初心者のピアノの選び方を解説します。

 

アコースティックピアノ

アコースティックピアノは、ピアノと言われて皆さんが思い浮かべるような、ベーシックな見た目のピアノです。アコースティックピアノはさらに「グランドピアノ」と「アップライトピアノ」の2種類に分かれます。

 

グランドピアノは、コンサート会場などで見かけるピアノで、すべてのピアノの中で最も大きいタイプです。音の強弱が広くとれるので、より繊細な表現をすることができることが特徴です。価格は基本的には100万円以上します。

 

一方、アップライトピアノは一般家庭にも置くことができるサイズのアコースティックピアノです。大きさが小さいので、楽器の中で音の反響がしにくく、ピアノとしての性能や音はグランドピアノに劣ってしまいますが、家庭に置けるサイズであることと、価格が50万円程度とグランドピアノより購入しやすいことがメリットです。

 

電子ピアノ

電子ピアノとは、プログラミングされた音が鍵盤を叩くことで発音される電子楽器です。ピアノの中では最も軽量でコンパクトかつ、値段も2万円程度からと非常に安価で求めやすいことが特徴です。

 

そして電子ピアノの一番のメリットはなんといっても音量調節ができること。さらにヘッドフォンを使えば音が外に漏れないので、音で周囲に住んでいる人に迷惑をかけてしまわないかという心配もありません。

 

ハイブリットピアノ

「異なるものを組み合わせたもの」という意味を持つハイブリットピアノは、アコースティックピアノと電子ピアノの特徴を合わせ持ちたピアノです。

 

ハイブリットピアノはメーカーや品によって性能や付加機能が大きく異なります。機能は自動演奏機能や消音機能など様々ななので、自分に最もあった機能付きのものを選ぶようにしましょう。ちなみに価格は50万円前後が相場です。

 

ピアノ選びのポイントと注意点

ピアノの選び方として、ついピアノの性能に目が行きがちですが、まずはピアノの大きさと置く場所を考えることが重要です。

 

特にアップライトピアノを選ぶ場合、場所選びは重要です。アップライトピアノは見た目の割に重量があるので、床が傷まないように補強の必要がある可能性があるのです。

 

また、2階以上の部屋に搬入する際にクレーンを利用する場合もあり、本体とは別に搬入代がかかる場合もあるので、購入前にしっかり確認しましょう。

 

また、ピアノは実際に触ってみて初めてタッチの感触や音色などが分かるので、購入の際は必ず楽器店で実際に試し弾きをしましょう。

 

ピアノの弾き語りの楽譜とは?

ピアノの弾き語りの楽譜は専用のものがあります。ではそれを揃えれば良いのかというと、そうではありません。なぜなら、弾き語り専用の楽譜はある程度ピアノが弾ける人を想定して作られているので、初心者からすると難しいからです。

 

そこで、ピアノの弾き語りの初心者は普通のコード譜と歌詞カード、つまりピアノの楽譜と歌の歌詞は別々で用意しましょう。歌詞についてはわざわざCDを買い求めなくても、ネットで検索すれば調べることができますよ。

 

ちなみに、ピアノの楽譜も最近はネットで無料で配布している場合もあるので、調べてみてくださいね。

 

ピアノ弾き語り初心者の練習方法

ピアノの弾き語りは、ピアノと歌を同時にできるようにならなければいけません。そのため、歌とピアノ、どちらを優先して練習するべきか、それとも同時に練習するべきなのか迷ってしまいますよね。

 

そこで、ここではピアノ弾き語り初心者におすすめの練習方法をご紹介します。

 

①まずはピアノの練習から

ピアノの弾き語り初心者は、まずはピアノの練習から始めましょう。ピアノで曲全体の流れやリズムを掴むことで、歌うときのタイミングも掴みやすくなるからです。

 

またピアノとは別に歌の練習もすると、より上達が早まりますよ。

 

②歌は鼻歌、単音での音取りから始める

ピアノがある程度弾けるようになったら、いよいよ歌と合わせていきます。ただし、いきなり歌詞付きの歌と合わせると歌に集中しがちになってしまい、合わせにくくなってします。そのため、最初は鼻歌や「ラララ~♪」といった単音で歌詞無しで歌って合わせましょう。

 

③ピアノ、歌共に流れを掴んだら同時進行させる

演奏と歌のリズムが合うようになったら、歌詞を歌いながらピアノを弾いてみましょう。そしてまだ引っかかってしまったり、歌とピアノのリズムが合わなかったりするのであれば、②に戻って少しずつ上達を目指しましょう。

 

ピアノの弾き語りで求められるスキルとは?

ピアノの弾き語りで求められるスキルはピアノの演奏力などいくつかありますが、最も重要なスキルは「リズム感」と「ボーカル力」です。それぞれなぜ重要なのか解説します。

 

リズム感

弾き語りではリズム感が最も重要であり、同時に最も難しいポイントです。弾き語りは演奏と歌唱を同時に行わなければならないので、リズム感がないと演奏も歌も台無しになってしまうからです。

 

リズム感を鍛えるにはメトロノームの使用がおすすめです。メトロノームを使うことで、正しいリズムを身体に刻むことができますよ。

 

ボーカル力

もうひとつ弾き語りで欠かせないスキルは「ボーカル力」です。弾き語りは1人で行う演奏方法なので、バンドとは違い周りの音で声をごまかすことができません。また逆に声が小さすぎてもピアノの音にかき消されてしまいます。

 

そのためボーカルに自信がないのであれば、ピアノの練習の他にボーカルレッスンを受けることもおすすめですよ。

 

ピアノ弾き語りにおすすめの曲5選

ここでは、ピアノの弾き語り初心者でも弾きやすく歌いやすい曲を5曲厳選してご紹介します。

 

「上向いて歩こう」(坂本九)

昭和の大スター、坂本九の代表曲です。昭和を生きてきた人たちでこの曲を聴いたことがないという人はいないのではないか。というくらい有名な曲ですよね。弾いているうちに元気がもらえる1曲です。

 

ちょっとアレンジを効かせたものは中級者向けになりますが、初心者向けのアレンジも多くあるので、九ちゃんのファンの方はぜひチェレンジしてみてくださいね。

 

「さくら(独唱)」(森山直太朗)

日本の花である桜をモチーフにした、森山直太朗の名曲です。毎年桜の季節になると、街中で聴く機会が多いのではないでしょうか。

 

ゆったりしたテンポで歌いやすい曲で、ピアノの演奏もコードの運指さえ覚えてしまえば難しくはありません。そのため、ピアノ弾き語り初心者にはぴったりの曲と言えます。

 

「糸」(中島みゆき)

2020年現在、この曲をモチーフにした映画も上映されていることで人気が再熱した曲です。人と人のつながりを描いた歌詞に感動したとした人も多いでしょう。

 

この「糸」はゆったりした曲で弾き語りにはぴったりです。ぜひ、マスターして感情を込めて歌いあげてくださいね。

 

「ルージュの伝言」(荒井由実)

数あるユーミンの名曲の中でも人気のこの曲は、ジブリアニメ「魔女の宅急便」のテーマソングでもあります。

 

この「ルージュの伝言」は4つのコードしか使われていません。そのためピアノ初心者でも簡単に弾くことができ、その分歌に集中しやすい特徴があります。

 

「Let It Be(レット・イット・ビー)」(The Beatles(ザ・ビートルズ))

ビートルズの代表曲で、世界中で有名な曲です。洋楽なので歌詞はもちろん英語ですが、ゆったりしたテンポなので比較的日本人にも歌いやすいと言えます。これを機に、洋楽を歌うことにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

ピアノ演奏も簡単で、基本的には白健しか使わないので、ピアノを始めたばかりの人でも弾きやすい1曲です。

 

ピアノのメンテナンス方法

ピアノに限らず楽器はとても繊細なので、適切なメンテナンスを定期的に行わないと、あっという間に音色に狂いが出てしまいます。さらに酷くなると音が出なくなるなど、基本性能にも支障が出てしまうので、こまめにメンテナンスを行いましょう。

 

電子ピアノ以外のピアノは、弦を叩いて発音する仕組みになっているので、その弦の張りを整える調律が必要です。ピアノの調律は例えプロの演奏者でも難しいので「調律師」と呼ばれるプロに依頼しましょう。

 

また、ピアノの本体は主に木でできています。木にとって極度の高温や湿気、乾燥は変形の原因であり大敵です。そのためピアノを置く部屋には湿度計とエアコンを設置し、部屋の温度と湿度が極度に高いあるいは低くならないように調節しましょう。

 

まとめ

ピアノの弾き語りは、慣れれば自由にアレンジをきかせることができる表現力の高い演奏方法です。ぜひ、今回ご紹介した基礎知識や練習方法を参考に、ピアノの弾き語りをマスターしてみてくださいね。

 

ただ、一人で練習するにも限界というものがあります。一人で練習していてもなかなか上達しない、早く上達したいという場合は、音楽教室でプロの指導を受けるのが一番です。

 

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