パーカッションの魅力とは?楽器の種類から覚えておきたい基礎知識まで【初心者必見!】
アラフィフになると、退職後を見据えて趣味や習い事の1つでも始めてみようかという気になる方は少なからずいらっしゃるでしょう。
しかし新しいことを身に着けるのに、あまりに手間や時間がかかりすぎるのも楽しめないと感じる方も多いはずです。
この記事では誰でも音が鳴らせて初心者に優しい、パーカッションの魅力について解説していきます。
【パーカッションの魅力1】楽器の種類が多い!
パーカッションの魅力の1つめは、とにかく楽器の種類が多いということです。
初心者の方でもパーカッションをオーケストラ、バンドなどさまざまな音楽のジャンルで見かけたことがあるのではないでしょうか。
パーカッションとは打楽器全般を指す言葉で、1994年に音楽之友社から出版された打楽器事典に掲載されている楽器だけでも1100種類以上あると言われており、音楽のジャンルによって使用する楽器が異なるのです。
音楽のジャンル別に使用する主な打楽器を表にまとめてみました。
ジャンル | 使用する打楽器 |
ロックなどのバンドサウンド | ドラムセット |
吹奏楽 | 木琴(シロフォン、マリンバなど)鉄琴(グロッケンシュピール、ビブラフォンなど)タンバリン、トライアングル、カスタネット、ウィンドチャイム、カバサ |
管弦楽(オーケストラ) | スネアドラム、バスドラム、シンバル、ティンパニ |
ラテン | コンガ、ボンゴ、ギロ、マラカス |
サルサ | クラベス |
人類学者や歴史学者は人間が最初に作り出した音楽用の道具はパーカッションだったと推測しており、世界中にある音楽のジャンルの中で必要な形にそれぞれ進化していきました。
初心者の方はこの多数ある楽器の音色をまずは聴き比べて、自分の演奏してみたい楽器は何か探してみましょう。
打楽器事典にも一度目を通してみたいという方は、次のページもごらんください。
【パーカッションの魅力2】音楽の中で存在感をアピールできる!
パーカッションの魅力の2つめは、音楽の演奏の中で存在感をアピールできるということです。
音楽を成り立たせる3つの要素というのをご存知でしょうか。
1つめはメロディ(音楽の中で一番目立つ音の動き)、2つめはハーモニー(伴奏)、3つめはリズム(速さや強弱)とされ、この3要素を組み合わせることで音楽は成り立っているのです。
この3要素のうちリズムを担っているのが、音楽の演奏者の中では指揮者とパーカッションだと言えるでしょう。
例えばどれだけメロディやハーモニーが美しくても、音楽が速すぎたり、遅すぎたりすればその演奏は魅力的には聴こえません。
正確なリズムを刻んでこそ、良い演奏と言えます。
このためパーカッションは音楽の中で「第二の指揮者」とも呼ばれる重要なポジションとされているのです。
初心者の方はパーカッションが音楽の中でも他のパートにはない重要な役割を果たしているということを覚えておきましょう。
【パーカッションの魅力3】初心者向けの基礎練習が簡単!
パーカッションの魅力の3つめは、初心者向けの基礎練習に必要な道具を揃えるのと、練習方法が簡単ということです。
まずは道具からですが、パーカッション初心者の方が基礎練習をするために揃えた方がよい道具は次の3つです。
①スティック
ドラム担当ではなくてもパーカッションはリズムを刻めるようになることが必要なので、まずはスティックで叩く練習から始めるのが望ましいでしょう。
パーカッション初心者の方がスティックを選ぶ上で覚えておいた方がよい分類方法を表にまとめてみました。
スティック本体の素材 | ヒッコリー、オーク、メイプル |
チップの素材 | 木材、プラスチック |
チップの先端部分の形 | 丸型、俵型、涙型、円錐型、チップレスなど |
太さ | 5A、5B、7A |
パーカッション初心者の方におすすめなのは本体の素材がヒッコリー、チップの素材が木材、先端部分が丸型、太さは5Aのスティックです。
初心者の方が扱いやすく音を安定させやすいことを条件に選ぶとこのスティックになるのです。
慣れてきたら自分の出したい音色や表現に合わせてスティックを変えてみるとよいでしょう。
価格相場は800円~4,000円程度です。
②ドラム練習用パッド
自宅練習をする場合は防音しながら行うことが重要となるため、吸音効果のあるドラム練習用パッドを準備します。
パーカッション初心者の方は楽器屋さんに足を運んで試奏させてもらい、どのくらいの吸音効果があるのか、またスティックで叩いた時の反発に優れているかどうかを考えて選ぶと良いでしょう。
価格相場は3,000円~8,000円程度です。
③メトロノーム
パーカッションはリズム楽器の1つなので、初心者の方は正確なテンポに合わせた練習をすることでより上達が早くなります。
無料のスマホアプリで自分が使いやすいと感じたものをダウンロードし、練習に活用してみるとよいでしょう。
道具を揃えたら、次は基礎練習を3種類行います。
①1つ打ち(シングル・ストローク)
右手(R)で1回、左手(L)で1回という形で左右交互に叩く練習です。
最初はゆっくり行い、少しずつテンポを上げていくのがポイントです。
左右どちらで叩いても音量や音色が均一になるまで練習しましょう。
メトロノームを使用するなら最初は60くらいのテンポから始めて、100くらいまで叩けるようになるとなおよいでしょう。
②2つ打ち(ダブル・ストローク)
右手(R)で2回、左手(L)で2回という形で左右交互に叩く練習です。
同じく最初はゆっくり行い、少しずつテンポアップしてみましょう。
③チェンジアップ
1つ打ちの叩き方で、2分音符、4分音符、8分音符、16分音符、32分音符と徐々に細かなリズムを早く正確に刻む練習です。
最初は均一に音が出にくかったり、途中でつまずいてしまったりしますが根気よく続けると上達が早くなります。
リズムを正確に刻むというのはパーカッションの初心者の方には難しいことに感じられるかもしれませんが、ここでしっかりと基礎を固めておくとさまざまな楽器に応用できるのがメリットなので楽しみながら続けてみましょう。
【パーカッションの魅力4】楽器店通いが長く楽しめる
パーカッションの魅力の4つめは、楽器店通いが長く楽しめることです。
理由の1つめは楽器の種類が多く、パーカッション専門の楽器店では初心者ではなくなっても常に目新しい楽器に触れることができるためです。
他の多くのパートではある程度経験が深まると楽器の相場や各メーカーによる個性の違いが把握できてくるので、楽器店通いに対する熱というのはおさまってくるでしょう。
しかしパーカッションの場合は1100種類以上あると言われる楽器の全てが常にお店にあるわけではありませんし、楽器店でもめったに仕入れることができない楽器というのも多数存在します。
そのような珍しい楽器との出逢いを求めて常に新鮮な気持ちで楽器店に通い、試奏をすることができるのはパーカッション担当者ならではの楽しみといえるでしょう。
理由の2つめはパーカッション専門の楽器店では世界的なパーカッショニストをお呼びしてイベントを開催することがあるためです。
このような機会を捉えてプロ奏者の方の演奏を間近で見るのはとても心豊かになる経験と言えますし、もしそれが初めて見る楽器であれば自分の演奏に取り入れられるかどうか考える機会にもなるでしょう。
ぜひ初心者の方こそ、楽器店に足しげく通ってみてください。
【パーカッションの魅力5】他の楽器とアンサンブルがしやすい
パーカッションの魅力の5つめは、他の楽器とのアンサンブルがしやすいことです。
曲のジャンルに合わない楽器であれば別ですが、リズム楽器をたくさん用いると曲自体のアレンジが華やかになり、聴きごたえが出てきます。
例えば金管楽器だけのアンサンブルにドラムを加えるだけで曲の印象がガラリと変わるといったことです。
リズムのない曲というのは存在しませんし、パーカッションは管弦楽でも、吹奏楽でも、バンドでも必要とされるとても重要なパートと言えます。
初心者でなくなりゆとりが出てきたら、ぜひさまざまな楽器との組み合わせを楽しんでみてください。
まとめ
パーカッションはその種類の多さと音楽の中での重要性からいろいろな魅力があり、初心者の方でもモチベーションが下がりにくい楽器であることがわかりました。
アラフィフの方が楽しみながら楽器を続けていくには、少しでも毎回の練習に新鮮さがあるということも重要なのではないでしょうか。
その点楽器を変えれば管弦楽、吹奏楽、ジャズ、民族音楽とたくさんのジャンルへの扉となるパーカッションは、今まで楽器を続けられず投げ出してしまった方や、飽きっぽい面のある方でも常に目新しいことに取り組めます。
最初の一歩に不安があるのなら、音楽教室でまずはプロの先生の無料体験レッスンを受けてみるという選択肢もあります。
ぜひ長くつきあえるパーカッションというパートに足を踏み入れてみてください。
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パーカッションで他の楽器とのアンサンブルを考えているなら、オールフリー制での受講はぴったりだと言えるのではないでしょうか。
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