【キーボード初心者向け入門ガイド】まずは知っておきたい重要な基礎知識をご紹介
「ピアノを小さい時に習っていたので、学生時代にバイト代をはたいてキーボードに転向したけれど結局あまり弾かずに投げ出してしまった」
「楽器が実家にあるので思い出しては弾こうとするけれど、結局ブランクばかりが長引いている」
こんな経験をもつアラフィフの方は、おそらく多数いらっしゃるでしょう。
時間の余裕が少しはできたアラフィフ世代の方が、今度こそは投げ出さずにキーボードに取り組み、初心者を脱出するためにはどうすればよいかを考えてみました。
【ポイント1】鍵盤数の多すぎるキーボードを購入しない
キーボードを初心者の方が購入する時、まず意識するのが鍵盤数ではないでしょうか。
鍵盤数は価格をかなり左右するため意識するのは当然なのですが、キーボードの用途と鍵盤数が極端に一致しない場合途中で投げ出す原因になることを理解してほしいのです。
鍵盤数によるキーボードの主な用途の違いを表で見てみましょう。
鍵盤数 | 主な用途 |
49鍵以下 | 両手で弾くのは難しいため生演奏には向かない。シンセサイザーの打ち込み用などに用いる。 |
61鍵~64鍵 | バンドでシンセサイザーを弾く場合などに用いる。初心者に向く。 |
73鍵~76鍵 | バンドでポップスやクラシックなど幅広く演奏したい場合などに用いる。 |
88鍵 | ピアノタッチの鍵盤を活かして自宅でピアノの代用として用いる。 |
キーボード初心者の方が鍵盤数について「大は小を兼ねる」と考えてしまい、つい鍵盤数が多いキーボードを購入してしまうことがよくあります。
アラフィフ初心者の場合、資金に余裕があるため特にこの傾向は強いでしょう。
しかしキーボードの鍵盤数が多い=重量が重くなり取り回ししにくくなると同義であると思ってほしいのです。
例えば一番鍵盤数の多い88鍵のキーボードの場合、重さは20kg~30kgほどになり、大人の男性でも取り回しがなかなか大変になります。
ライブ会場に搬入することはまず難しいですし、普段の練習のセッティングですらとても難儀な作業になるでしょう。
どうしても弾きたい曲があれば別ですが、毎日の練習を考えた時に鍵盤数の多すぎるキーボードはまずセッティングで挫折してしまいます。
初心者を脱出したい方がキーボードを購入する場合、なるべく61鍵~64鍵のものを購入し、ある程度弾けるようになったら表現の幅を広げるため73鍵~76鍵のものに買い替えるのがおすすめです。
【ポイント2】嫌になるほど練習しない
鍵盤楽器は楽器の中でも特に毎日練習しなければ腕が落ちて行くというイメージの強い楽器であるため、キーボード初心者の方でもストイックに練習を続けなければいけないというプレッシャーを自分にかけがちです。
しかしアラフィフの社会人であれば仕事の対応で帰宅時間が遅くなることもあれば、休日に疲れが残ってしまうこともあるのではないでしょうか。
このような時に無理に自分を練習へと駆り立てていくと、逆に挫折してしまいかねません。
日頃の自分のスケジュールを鑑みて毎日無理のない範囲で練習時間を設定し、早く仕事が終わった日は多めに練習したり、遅く帰宅した日は早めに切り上げたりするなど柔軟な練習方法を考えておくことが重要です。
またキーボード初心者の方ほど弾きたいという気持ちやモチベーションを持続するために、思い切って練習をお休みする日を作るというのも良いアイデアではないでしょうか。
キーボード初心者をスムーズに脱出するためには、練習を嫌にならない工夫をすることが大切なのです。
【ポイント3】練習曲は好きな曲を選ぶ
モチベーション維持のためにも、上達するためにも好きな曲を選んで弾いてみるというのは大切なことです。
今は同じ曲でも難易度がさまざまな譜面が用意されています。
例えば「初級者向け」「中級者向け」「上級者向け」と3段階の楽譜があるということです。
もちろん自分の実力に合わせて楽譜を選択するというのはキーボード初心者の方にとって大切なことですが、少し自分の実力より上の楽譜を選択して負荷を上げてみるというのも好きな曲であればやってみてよい工夫と言えるでしょう。
自分自身を振り返ると、ある時自分がボーカルとして加入しているバンドでキーボードが入らなければ演奏が引き立たない曲をライブで演奏することになりました。
その時他のパートの皆は自分の楽器で手一杯だったので、ボーカルの私がその部分を弾くことになったのです。
この時点で私のキーボードのブランクは20年でした。
ボーカルとしてはさんざん演奏してきた曲なので、コード進行もメロディーも頭に入っているのですがいざ練習でキーボードを触ってみると楽譜通りには全く指が動きませんでした。
今の自分には難易度が高すぎるのだとすぐにわかりましたが、ライブの日は決まっているので何としてでもその日までに弾けるようにならなければいけません。
練習嫌いの私ですが、この時ばかりは本気で1日3時間ずつ1か月間キーボードを弾きました。
本番はノーミスで演奏することができ無事ライブが成功してほっとしましたが、今ではキーボード初心者を抜け出すためにはこのような追い込み方があっても良いかなと感じています。
好きな曲だからこそ厳しめな練習に耐えて、どうしても弾きこなしたいという気持ちがあるためです。
その気持ちを上手に活用して、キーボード初心者を抜け出して一皮むけるきっかけを作ってみるのも楽しい経験ではないでしょうか。
【ポイント4】楽譜の譜読みを無理しすぎない
キーボードとは切っても切り離せない譜読みの作業ですが、キーボード初心者の方にはこれを無理しすぎるのはおすすめしません。
なぜなら無理して楽譜の譜読みをすることで黒鍵嫌いや暗譜嫌いなどさまざまなデメリットが発生するためです。
暗譜嫌いについては現在YouTubeなどで鍵盤の動きを拾える動画、楽譜と同時再生で演奏してくれる動画など楽譜以外に音を覚えるのを助けてくれる媒体がたくさんあるので、これらを上手に活用すればキーボードを初心者の方が投げ出してしまう原因にまではなりにくいでしょう。
初心者の方にとってあまり良くないのは、むしろ黒鍵嫌いになることです。
黒鍵嫌いというのは「黒鍵が混じるとうまく弾けなくなる」「黒鍵が混じると演奏が難しくなる」といった思い込みに直結してしまうので、こじらせると時間の経過とともにキーボードの演奏自体が楽しめなくなってしまいます。
これを防ぐためにもわかる範囲で譜読みをし、わからない部分は無理せず耳コピや動画などから音やリズムを拾うというのが望ましいでしょう。
ここで耳コピが意外に得意だと気付いたキーボード初心者の方は、キーボードを使った作曲という別の楽しみを見出せる可能性があることも覚えておいてください。
キーボード初心者の方は楽しみながら音やリズムを拾うという意識を持ち続けると、初心者からより抜け出しやすくなるのではないでしょうか。
【ポイント5】独学で弾こうとしない
キーボードは新品でも中古でも手ごろな価格の楽器が存在し、初心者向けの本などもたくさんあるのでアラフィフの方でも独学で弾こうとしがちです。
しかし初心者から抜け出して一生の楽しみとしたいなら、独学より先生についてキーボードを習うのをおすすめします。
なぜなら先ほどまでにお伝えした譜読みにしろ、練習方法にしろ寄り添って一緒に考えてくれる人がいるのといないのとでは全く違うからです。
キーボードの先生方もみんな多かれ少なかれ初心者だった時があり、譜読みや練習方法に悩んだことも1度や2度ではないでしょう。
しかしそれを乗り越えた経験があるからこそ先生になれたのであり、自分が悩んだからこそ今度は生徒さんが悩まないよう、そしてキーボードという楽器で初心者から抜け出せるよう一生懸命自分が得たノウハウを伝えてくれることでしょう。
アラフィフで一大決心をしてキーボード初心者を抜け出したいと感じたなら、ぜひ結果を出すまで伴走してくれるより良い先生と巡り合えるよう、納得するまで無料体験レッスンや問い合わせをしてみることが大切です。
まとめ
キーボードに小さい時から触れていても、初心者を抜け出せる人というのはほんのわずかだと言えるでしょう。
例えば順調に実力を伸ばしていたとしても中級者にさしかかったころに部活が始まったり、受験勉強をしなければならなくなったりと、人生の中で優先順位が高いものが他にできてしまうことが多いためです。
でも一度は縁のあった楽器だからこそ、アラフィフに差し掛かってもう一度じっくりと取り組んでみようと考えるのはとても素敵なことではないでしょうか。
せっかく決意したのであれば、今度こそ上達して以前よりももっとスムーズにさまざまな曲を弾きこなしたいと思うはずです。
そのためにもまずは取り回しのしやすい楽器で練習しやすい環境を整え、モチベーションを下げるようなことはなるべく避け、最後に自分と相性のよい先生を選んで学ぶようにしましょう。
音人倶楽部とは?
音人倶楽部は50代以上の大人の方向けに作られた音楽教室です。
入会された方の72%が初心者からのスタートなので安心して始めることができます。
オーダーメイドレッスンなので好きな曲をたくさん弾くのを目標にしてもいいし、キーボード演奏で苦手だったことを今一度やりなおしてみてもいいでしょう。
初心者をどうしても抜け出したいという意気込みが伝われば、それだけでも先生方は意欲的にレッスンに取り組んでくれるのではないでしょうか。
また幅広く音楽に触れてみたい方のためには「オールフリー制」があり、コースやスタジオ、講師まで都度選ぶことができるため、気分転換に少し他の楽器を習ってみることもできるのです。
これからの時間を豊かな気持ちで過ごすためにも、ぜひ「音人倶楽部」という新しい扉を開いてみませんか。